たいこ

I

たいこ【大呼】

大きな声で呼ぶこと。

「側(カタワラ)に～する者あれども， 昏々(コンコン)として夢中に在り/雪中梅（鉄腸）」

II

たいこ【大戸】

(1)律令制で， 四等戸（大戸・上戸・中戸・下戸）の第一。 一戸に正丁(セイテイ)が八人以上いる戸。

(2)大酒飲み。 上戸(ジヨウゴ)。

(3)金持ち。

III

たいこ【大湖】

大きな湖。

IV

たいこ【大賈】

大商人。 豪商。

V

たいこ【太古】

有史以前の昔。 大昔。

VI

たいこ【太湖】

中国， 江蘇省南端部にある湖。 湖内に多くの小島がある景勝地。 中国有数の淡水漁場。 特に銀魚（しらうお）は有名。 別名， 西湖。 タイ-フー。

太湖（沿岸風景）

VII

たいこ【太鼓】

(1)打楽器の一。 筒状の胴の両面または片面に革を張ったもの。 桴(バチ)で打ち鳴らして奏する。 また， その打ち鳴らす音。

(2)「太鼓持ち」の略。

(3)「太鼓結び」の略。

「帯を～に結ぶ」

～判（(タイコバン)）を捺(オ)・す

絶対に確実だと保証する。

「品質については～・してもいい」

～も桴(バチ)の当たりよう

〔太鼓は桴の当たり方によって音色が違うことから〕

やり方次第で相手の応じ方も違う， というたとえ。

～を叩(タタ)・く

あいづちを打つ。 甘言・世辞を用いて， 人の気に入るようにする。 太鼓を打つ。

「女の歓心を買ふためには一生懸命お～・き/幇間（潤一郎）」

～を持・つ

「太鼓を叩(タタ)く」に同じ。